• テキストサイズ

イケメン戦国『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭~①』

第6章 プレゼントを探せ!~お祝い編~


お姉ちゃんと光秀さんの方を向くと、二人は何かを持っていて、手元に目線を向けると





光秀さんは、光沢のある黒の革製でできた、少し大きめのジュエリーボックスを持っていて


お姉ちゃんは、私の髪飾りと飾り部分が全く同じ物を持っていた。




「……光秀さん、その箱なんですか?」

「それに、お姉ちゃんが持ってるのって……」



家康も私も、何がなんだか全くわからなくて、光秀さんとお姉ちゃんの顔を交互に見る。



「ふっ……この箱はな、『大事なこと』に必要なものだ。」



光秀さんはそれだけ言うと、ジュエリーボックスの蓋をゆっくりと開けて、中には





箱の中にシルクが敷かれ、その上に、銀製のスプーンが大小一本ずつ。

それぞれ、スプーンの柄の先が、丸みを帯びたハート形になっていて、中がくりぬかれ、そのハートのすぐ下に、小さく赤いリボンが結ばれている。




「え……スプーン……?」



ジュエリーボックスの中が、スプーンなのに驚き、そして、ますます『大事なこと』が何かがわからず、頭は混乱。



そして、お姉ちゃんが、家康に近づいて、


「これは私から家康さんへのお祝いの贈り物です。ちょっと、これ付けるんで、じっとしててくださいね。」


持っていたものを、家康の晴れ着の左胸部分に付ける。


「……これって一体…?ってか、あんたたち……何したいんですか……」



家康の眉間に深く皺が刻まれ、不審がるように全員の顔を見ると




「今から貴様らの『ふぁーすとばいと』だ。」



信長様がニヤリと口角を上げて笑った。

/ 78ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp