イケメン戦国『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭~①』
第5章 プレゼントを探せ!~三十日、辰の刻~
「…………ワン…///」
「「「「!!!」」」」
家康が言った瞬間、四人は目を見開き…………
秀吉と香菜は、家康に背を向け……
「い、家康さんが…っ……わ、ワン。って……っ(小声)」
「陽菜と同じことしたのに、なんであんなに面白いんだ……っ(小声)」
肩を震わせて、笑いを必死に堪えている。
その光景を家康は、
「(……いつかあの二人にもさせてやる……)」
眉間にかなり深い皺を刻み、秀吉と香菜を睨み付けていた。
一方、陽菜と佐助はというと…………
陽菜は二人と同じく、肩を震わせて、家康に背を向けていたのだが………
きゅぅーーーーっん!!!
「(い、家康が……わ、ワン。って…!ワン。って言った!///)」
普段はツンとしている家康。
だけど、たまに甘えた姿を見せてくるから、そういうツンデレなところと、猫っ毛という理由で、動物で例えるなら、家康は犬より猫だと思っている陽菜。
猫派の彼が、犬の真似をしている姿は
「(か、可愛いすぎるっ!///)」
陽菜にとっては、かなりのきゅんポイントらしく、顔を真っ赤にして、頬に手をあてて、家康の姿に悶えていた。
そして、佐助も………
「(い、家康公が『三回まわってワン。』をした!こ、こんなときにビデオがあればっ!)」
三人のように家康に背は向けず、恍惚した表情で、家康を見ており、陽菜と同じく、家康の姿に悶えていた。