イケメン戦国『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭~①』
第5章 プレゼントを探せ!~三十日、辰の刻~
パチパチパチ………
「陽菜さん、さすがです。」
「陽菜、可愛い~♡」
「あぁ。可愛かったぞ。よく頑張ったな。」
佐助、香菜、秀吉に拍手をされながら褒められ、ますます顔を赤らめる陽菜。
そして家康は…………
「(………可愛いっ……///)」
恥じらう陽菜の姿に、顔を真っ赤にし、赤くなった顔を手で覆って、肩を震わせ……四人に背を向けていた家康。
それを見た陽菜は
「家康!笑わないでよ!///」
「…笑ってない……。今は顔見ないで……///」
「なんでよーーー!///」
家康に笑われていると勘違いして、ポカポカと家康の背中を叩く陽菜。実際は陽菜の可愛さに悶えていたのだが、そんなことだとは微塵も思っていない陽菜。
「ほら、家康。陽菜が手本見せたんだ。次はお前がやれ。」
「……………わかりましたよ…。やりますよ……」
ほのぼのとした光景だが、このあとも武将の元に行かなければいけない二人を、秀吉が声をかけた。
先ほどの陽菜と同じように、四人から離れた家康。
「じゃあ……します。…………いち、…………に、…………さん…。」
「「「「…………」」」」
四人に見守られながら、まわりだし、三回まわりきって、四人と向かい合う形になった家康。
四人は、じっと黙って『あの言葉』を待つ。