イケメン戦国『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭~①』
第5章 プレゼントを探せ!~三十日、辰の刻~
「………三回まわって……」
「『ワン!』と言え………?」
立て札に書かれた指令内容を、家康と陽菜は交互に読み上げた。
「はい。ではお二人、どうぞ。」
「……はぁ?どうぞも何も、どうやるか、知らないんだけど……」
「あ。この時代にはまだ、この遊びが知れ渡ってないんですね…」
「書いてる通り、三回まわって、言うだけなんじゃないか……?」
本来は、罰ゲーム的な内容の指令。だが、武将二人はそれを知らない。
「あ。ならば、やり方を知っている陽菜さんが先にやって、家康さんにお手本を見せたらどうでしょう?」
「へ?」
「陽菜、知ってるの?じゃあ、一度どんなのか手本見せて。」
「陽菜さん。家康さんのために……俺からもお願いしたい。」
「う……えと……」
家康からのお願い、そして佐助も頭を下げてのお願いしてきて、戸惑う陽菜。
だけど、家康の誕生日ケーキを作るため……
「……わかった…///」
コクンと頷いて、横に立っている、家康にぶつからないように、少し離れた。
すぅー……と息を吸い、ゆっくり息を吐くと……、四人の顔を見て
「じゃあ……するね。いーーーち……にーーーい……」
転けないように、ゆっくりその場でまわっていく陽菜
「さぁーーーん………」
三回まわって、ぴたっ!と止まると
「……ワン!!///」
顔を赤らめて、恥ずかしがりながらも、やり遂げた陽菜。
それを見た四人は………