イケメン戦国『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭~①』
第5章 プレゼントを探せ!~三十日、辰の刻~
ラブきゅんミッション対決から、突如鬼ごっこに変わった今……
先に捕まったのは………
「こら。捕まえたぞ。」
「…秀吉さん……」
姉の香菜。
捕まった場所は、池の近くにある大きな木の下。
秀吉に手首を掴まれ、すぐに背中が木の幹へと預けられた。
手首を掴んでいた手を離し、両手で香菜の頬に触れ、少しだけ顔を持ち上げると…
「…ひ、秀吉さ……///」
顔を真っ赤にして、潤んだ瞳で秀吉をみつめる。
「(この顔は、まずいな……///)」
鼻キスではなく、普通に口づけしてしまいそうだ……と秀吉は思いながら、ゆっくりと香菜の顔に、顔を近づけ……
「目……閉じてろ……。」
秀吉に言われたとおり、香菜は、ギュッとキツく目を閉じた。
「(……あー…可愛すぎるだろ……///)」
真っ赤にして、これからされる鼻キスに意識して、恥ずかしさも滲みでている表情は、秀吉を煽るものでしかない。
秀吉は、ゆっくりと香菜との顔の距離を縮めると
ちょん……
鼻同士をくっつけ………
指令をやり遂げた。