イケメン戦国『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭~①』
第5章 プレゼントを探せ!~三十日、辰の刻~
そんな中、先に手を挙げたのは……
「あ、じゃあ私が先にする。早く終わらせたいし……」
姉の香菜。
「「へ?」」
香菜が先にすると言ったのに反応して、家康と陽菜は香菜の顔を見る。
そんな二人の視線を浴びながら、香菜は、秀吉と恋人繋ぎしている手はそのままで、反対の手で、秀吉の肩に手を置き、つま先立ちになると………
ふぅ……
「………秀吉、さんっ♡…」
「「!!!」」
秀吉の耳元に息をかけ、吐息混じりの声で、ゆっくりと愛しい恋人の名前を言った香菜
その様子に家康と陽菜はあ然とし、秀吉は………
「お………おう……っ///」
真っ赤まではいかないが、顔は赤みを帯びて、息をかけられた方の耳は、うっすらと赤くなっていた。
人たらしで城下の女子達にモテモテの秀吉も、愛しの恋人からこういう風に名前を言われると、動揺するらしい。
秀吉と香菜の二人は、甘い雰囲気を漂わせているが………
「はい。秀吉さんと香菜さん。最初の指令を見事に突破です。」
それを見事に佐助がぶち壊した。