イケメン戦国『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭~①』
第5章 プレゼントを探せ!~三十日、辰の刻~
「は?」
「な、何っ!///その指令!!?///」
佐助からの指令を聞いて、瞬時に顔を赤くした陽菜。
俺も、その指令に、ぽかんと口を開ける。
「さすがに、その指令は、私も恥ずかしいな……」
「へ?……お姉ちゃん!秀吉さん!」
「………いつの間に…」
香菜の声が背後から聞こえ、陽菜と同時に振り向くと、秀吉さんと香菜が、俺たちのすぐ後ろに立っていた。
「お前らが佐助に足止めされた隙に、一気に縮めたんだよ。」
「……そうですか…。もっとゆっくりでも良かったんですけど…」
最初にある程度の距離を離そうと思ったけど、どうやら失敗したみたいだ……。
「秀吉さんたちも到着しましたか。指令内容も聞いていたみたいですし……では、どちらが先にこの指令をしますか?」
佐助の声に俺たち四人は固まる。
そう。この指令は、陽菜と香菜がするもので、俺と秀吉さんはされる側。
だが……
「(息かけられて……耐えれるだろうか……)」
そこが一番の不安だ……。