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それでも明日は来ると信じています【十二大戦】

第3章 ようこそこれで■■が■ないね。


事件の概要をお復習します。

私に助けを求めたのは隣のクラスの雨音さんという方です。

彼女はストーカー被害に悩んでいました。最初は視線と私物の紛失と些細な事から分刻みの無言電話とメールやSNSに自宅への無数の投函物とエスカレートしていきました。メールなどの内容は詳しくは教えて貰えませんでしたが、最近のメールは彼女の命を脅かす類いのメッセージが込められていたそうです。

警察は実害があるとはいえ確固たる犯人への証拠がなければ動けませんしストーカーしている犯人に彼女は心当たりがないといっていました。そして私に助けを求め私は答えましたが。

「街に出て数分で気絶させられるとは」

とりあえず墨野君がいない場所へと焦った結果、私は恐らくスタンガンで昏倒させられそのまま、殺された。という感じでしょうか。犯人の顔も死因も殺された場所も判明しないまま殺されるとは我ながら情けない次第です。折角、助けを求めた彼女に申し訳ない。

圧倒的、情報不足からの開始に頭が痛みます。

気が滅入りますが情報収集です。学校を出て街に出た理由は彼から離れるのも一つ、もう一つは彼女には協力者がいてその協力者がいる場所に向かっている途中でもあって。なので私は向かった場所は行くことが叶わなかった協力者の方がいる場所。

協力者の方は地下一階に居酒屋を経営されているオーナーで彼女のバイトの雇い主です。

(えーと?君は?)
「私は雨音さんの学友で、」

妙齢の男性でした。オーナーさんの名前も知っており運良くオーナーさんは店にいたので会うことに成功し話をいくつか聞くことが出来ました。ですが。

「彼女以上の情報は無しですか」

協力者と言っても相談相手程度、だったみたいで。新しい情報は彼女は夜の居酒屋で週二、三で三時間のシフトでバイトをしており人気があって彼女を狙う容疑者は現時点で絞り込むのは厳しく何人かラインアップはされていたようですが概ね彼女から聞いた話と殆ど同じでした。

ラインアップした人にしらみつぶしに会って話を聞く。それしかないです。危険ではありますが、どっちしろ解決しなければ私は死ぬのですから変わりません。

三人程、話を聞きましたか収穫無し。日も傾き、時計を見ます。タイムリミットが迫っていました。今日が終わる。解決の見込みがないまま、私は、もうすぐ

「!!」
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