第1章 原作前
02
「俺は生徒になーに教えたら良いの?」
なーセブルスーと、マグルの服に着替え読み物をしていたセブルスに圧し掛かる。
おい、無視して読書に熱中してんじゃねえ
俺の・・・弟?ガキの様な行動にはぁ、と溜め息を吐いたセブルスは
一瞬で俺の後頭部を片手で掴んでベッドに沈めた
息できない、ギブギブギブ。
「貴様の式と陰陽術についてと書いてあるだろうが!」
「あ、ほんとだ」
式は武器になるからあんまり公表したくねえんだよな
あ、それと
「黒いコンタクト外した方が良い?」
「ああ、生徒の前では本当の自分を出せ、だそうだ」
「え、素っ裸?」
「何故そうなる」
「冗談はさておき」
お前の冗談の域がわからんと言いつつ読書に戻る兄貴に軽く蹴りを入れて
コンタクトを外した、はーすっきり
「相変わらず血の様な色だな」
「スリザリンの直系って言ったら皆騙せそう?」
「・・・やるなよ?」
やんねーよ、どうなるか分かったもんじゃない。
目はこのままで、衣装は陰陽師の式服に袴、水干でいっか。
分かりやすく言うと狩衣ってやつ。
教材は札と和紙と筆と・・・墨と・・・習字道具をダイアゴンに入れて貰うか。
後は個人的に作るもんと妖刀を用意して。
「武器を持っていくのか?」
「今年から7年間ホグワーツは大嵐だからな」
「不吉な予言を置いて行くな昭久」
「事実だもんよ」
べーっと舌を出して反論したらすんごい嫌な顔された。
まあ俺だってあの事件とか関わりたくないのが本音
しょうがないでしょ、そんな星に生まれちゃったんだから。
でも、原作を読んだ身としては全員救いたいわけ。
鷹に手紙を持たせて、教材の発注は終わり。
ん?入れ替わりに梟がやって来て、持ってる小包を受け取る。
「なんだこりゃ」
がさがさと包みを開けたら俺の就任を喜ぶポッター夫妻とその親友ども。
俺宛だけかと思ったら、あらま。リリーさんセブルスにも手紙書いてやんの。