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妖狐の灯火

第5章 番外編


3周年ありがとう企画:【幼児化】

「今も愛らしいが小さい昭久もまた再び愛でたいのう」
「何言ってるの母さん」

また母さんが変な事言い出したよもう。この人大抵思った事できるから思いつきは本当に勘弁して欲しいんだけど。
弟でもできるのかなとか見当違いの事考えてたのが悪かった。この人どんだけ俺と言う息子が好きなのかも痛い程分かった。

「まあ、愛らしい」
「かっ!ほんきでやったよこの人!!」

バチリと全身に電流みたいなのが流れたと思った時は遅かった。
呪いか!呪いだよな!!何か食らったと思ったら椅子から転げ落ちてたし視線が下がってるし手が小さい、本気でやったよもおおお!!
小さい身体に絶望して悶絶してたら「一週間は愛でれる」と聞こえたので少し家出でもしてやろうかと思ったけど
この人から逃げれる訳無かった俺終わった。

「ささ、昭久や、母様の所においで」
「いやいや、おれ小さい時でも甘えなかったでしょ。なにさもあたり前かのように甘えさせようとしてんの!」
「つれないのう」
「昭久?玉藻殿も何をさわい…」

ぎゃんぎゃん騒いでたせいか眉間に皺寄せてる状態のセブが部屋に入ってきて、固まった。
ああ、俺の姿だよね!初めて会った時と同じくらいのチビさだよね。

「なつかしい姿でしょ」
「まあな…玉藻殿の術か」

お兄さんちょっとやつれてるっつーか薄暗くなってるけど大丈夫か
ついつい、セブ登場で油断してたら背後からがばーっと抱き付かれてしまった。ああもう母さんか!

「もおおお!」
「セブルスようやった」
「足止めした訳じゃ無いのですが」
「セブへるぷ!」

わしゃわしゃ頭を撫でてくる母さんの腕から逃げ出して、セブの背後に逃げさせて貰ったらクスンクスンと母さんがいじけたけど俺はもう知りません。
ささ、お兄さんあっち行こうかと、セブの背中をぐいぐい押して部屋から退散!
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