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審神者になった華

第4章 小話


「寝てないな?お市様」

起きたら雹牙に目の下の隈をなぞられてドキリとした。やばー、怒られる

「大方、泣く者をあやしていたのだろう」

頭を撫でられて、仕方が無いという風な顔で笑われて。
さてそろそろ時間か、皆を呼んで。大広間で待機してこんのすけ君を待った。

頭を下げ、平伏した状態のこんのすけ君が現れて、皆に緊張が走る。

「この度は市様の慈悲深いお言葉ありがとうございます」

顔を上げたこんのすけ君の顔は、笑っている様で。

「市さまの案が、特別に許可されました。今後とも刀剣達を宜しくお願いします」

吉報により、歓声をあげて微笑む子達を見て安堵する。やっと、皆笑ってくれた・・・

「こんのすけ君、ありがとね」
「いえ、勿体無いお言葉です。市さまには本当に感謝してもしきれません!勿論寛大なお心の信長公にも」
「ふふ、貴方も頑張ってくれたのでしょう?」

図星だったのか目を反らされて。何照れてんのこんのすけ君
抱き上げてわしゃわしゃしたら気持ち良さそうに目を細めて

黒羽の帰りを待って、皆で一緒に。安土城へ帰った。

「と言う訳で、連れてきちゃいました」

兄さまに皆を紹介しながら伝えたら大爆笑されて。

各々、兄弟や関連者、皆の部屋が宛がわれて。
私の部屋に長谷部が来て・・・兄さま楽しんでるでしょ・・・

こうして、婆娑羅世界、尾張での刀剣達のお話は始まりました。
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