第3章 本編40~56【完】
「・・・分かった、寝よう」
そう答えると嬉しそうに微笑む3人に敵わぬなと端末の電源を消し
立ち上がると小夜の小さな手に手をつながれて
「・・・小夜?如何した」
「主、今日は僕たちの部屋で寝よう?」
「は?」
「江雪兄様も待ってますよ」
「な、ちょっ」
市め、何か吹き込んだな?と思いながら
手荒く抵抗できない為に
左文字兄弟の2人に引っ張られて共に寝る事になった。
翌日朝餉の時に小夜、宗三が嬉しそうにそれを語り
・・・清光や短刀達の、期待する視線が痛いと思わず顔を背けた。
嗚呼、あの様に人と共に就寝するのは
幼き頃、市と晴久達と眠った時ぶりではないか?