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審神者になった華

第1章 本編00~19


03

黒羽と雹牙は本丸の周囲の地形を把握したいと言い
私を長谷部さんとまんばくんに任せて消えて行った。

おお、あの2人が他人(人・・・?)に任せるとか、
信用にあたる者だと認識したのね、珍しいです。

一方、こんのすけ君はまた用があったら来ますと言って消えた。
おい、簡単に説明するだけして放置かよ。

「とりあえず、建物の設備を、見にいこっか」
「はい、お供致します」
「・・・ああ」

まんばくんよ、背後が薄暗いよ?私何かしましたか?
自分が"写し"だと認識してるせいか、何と言うか
「俺はここに居ても良いのか」と居場所を求めてる様な

ここで過ごす日々で、少し考えが変わってくれたら良いなと切に願う。


3人で揃って本丸の中を散策、本丸って言うけど外から見たら大きな屋敷だよね。
城の中核となる曲輪の名称じゃなかったっけ?
あれ、私の知識が足りないのかな。

厨を発見、刀剣達はやっぱり生身になるから食事は必要よね。
よし、できるだけ美味しいものを食べさせてあげよう!

食材を保管する場所もあるから、外の畑で育てるのか
・・・収穫ができるまで食材は兄さまに頼る事になりそうだな。

日替わりで当番をしてもらうしかないねー

「ここは・・・?」
「鍛冶場ですね、ここで他の刀達を鍛刀するのでしょう」

ここに配属された刀工がこちらに気付いてお辞儀をする
気配が無い?ヒトでは無い、何となく
こんのすけ君と同類の感じがする。

「ここに資源がある・・・」
「沢山あるね」

刀を打つのに大切な原料の玉鋼
熱するのに不可欠な木炭
打った刀の熱を冷やす冷却材
出来上がった刀身を研ぐ砥石

十分な鍛冶場の設備を見たあと、刀工さんに何本か鍛刀をお願いしといた。
いくつか広間があって、家具から見て皆の寝る場所と食事をする場所と見受ける


部屋割り決めておかないとね

続いての部屋の襖を開けたら、大きな漆塗りの道具箱が数個
さっきまでの広間とはちょっと違うな

「それは目釘抜き、打粉、拭い紙、油に油塗紙、木槌に・・・おそらくベンジンだ」
「お手入れ道具箱なのね」

ひとつ箱の蓋を開けて小道具を見てたらまんばくんが丁寧に教えてくれた。
と言うかベンジンをよく知っていたね君。
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