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審神者になった華

第3章 本編40~56【完】


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「貴様は馬鹿か?その程度の攻撃も避けられぬとは」
「義兄上、説教だけなら市で十分だから、つか何しに来たんだよ!」

晴久の本丸に来て早々、呆れた目で説教してきた義兄に
勘弁してくれ、用が無いならさっさと帰れと言うと、鼻で笑われ

「我の所に此奴が来た」
「は?」

元就の背後に隠れる管狐
てっきり自分の所のかと思ったら違った

・・・って事はもしかして

「宗近宗近むーねーちーかー!!」
「何だ何だ主、何度も呼ばずとも近くに居たぞ」
「市呼んで来い!すぐ!」

俺の様子に、ばたばたと走ってった宗近を見て、光忠が何事かと走って来た

「どうしたの?晴久公。あ、毛利公いらっしゃい」
「息災の様だな、先日の会議に貴様も「元就だああああああ!!」・・・」

ああああ、義兄上に飛びついた市が勢い余って一緒に転がってった
まるで市があに・・・元就を押し倒してる光景なんだがどうすればいいんだこれ

長谷部は出陣か、膝丸が慌てて到着したのでどれだけの勢いで走って来たんだか

「元就だー!久しぶりだー!!ぎゃん!?」

ゴンッと兄上の拳が市に降りた途端
「いたいです・・・」と頭を擦りながら元就の上で脱力した。

「其方に審神者の仕事を教わろうと思ってたのだがな?」
「元就、審神者になるの?」
「今朝方、この管狐が来た。就任はまだ先だが絡繰が分からぬ」
「おお、元就のこんちゃん・・・」
「お前等まず起きねえ?」

人の本丸で寝そべって話す話題じゃねえだろ、それ

2人共起き上って、市はまだ頭擦ってるからまだ痛いのか
まあ、それは置いておいて義兄上も審神者になるのか・・・

「おい、元就のこんのすけ」
「は、はい!何でしょう?」
「義兄上の本丸は何の問題を抱えてるんだ?」
「あ・・・」

俺の質問に青褪めた元就の管狐は元就、俺、市と顔を見渡して項垂れる

「我が選ばれたのは問題があるからであろう、予想はここに居る者皆付いておるわ」
「はい・・・」

こんのすけの話す問題のある就任先に頭が痛いな
問題があるのは現在就任してる審神者
このこんのすけはその審神者を担当してる管狐だが、その審神者の非道さ故に
政府に通報すると、俺達の名前が出てきて元就の話が出たらしい
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