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審神者になった華

第3章 本編40~56【完】


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あーめんどくせえ、こう言う時に限って刀が使えないのは面倒過ぎる

婆娑羅を全開にして敵をクナイで斬っていくが
血の油でだんだんと切れ味が悪くなり
うっかり頬に斬り傷ができた。やべ、市に泣かれる。

敵の2波は直ぐにやって来て主に俺と市の体力切れを狙うかのように集中的に集まってきた

まあ、これなら他の審神者を安全な所に誘導できるからいいけどよ

敵に囲まれて、他の審神者が俺達の名を呼ぶが
刀剣達に避難する様に指示を出す

「俺達の周りに集まってくれてありがとなぁ?」
「うふふふ、市が眠らせてあげる」

ぶわっと、さっきの比じゃない闇が辺りを包み込み
真っ黒い手が次々と敵に絡み付き
闇の中へと引き摺り込んでいく。

「市、庭だ。彼処に婆娑羅で罠張れば次来ても引き摺り込めるだろ」
「うん、分かった・・・晴久?その頬どうしたの?」
「あー、悪い斬られた」

やべえ。光忠に大丈夫とは言ったけど

「クククク、あははははは!!」

市がブチ切れて戦闘終了

「光忠悪い、手当てしてくれ」
「もう、お市様にバレた後じゃ遅いってば」

市を見て苦笑いを溢す光忠は
俺の頬を念入りに手当てをし

「痕が残らないといいね」
「男の俺がそんなんでどうするよ・・・」
「痕が残っては市姫は悔やむであろうな?」

宗近め、すっかり市の性格把握したな?

市の婆娑羅が暴走気味だったので
はいはいよしよしと
抱き上げてあやすと、そんな子供じゃないって
口を尖らせた。

まあ、正気保ってるなら良いか。

敵を殲滅した後は、もうこの混乱じゃ会議しても意味がないと言う理由で
本丸へと帰ってった。何しに行ったんだか。

未来の人間って言うのはこうも弱いモノなのかね?

それとも、俺達がオカシイのか・・・
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