第2章 本編20~39
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まず皆の刀を石切丸に任せて研いで貰い
膝丸の警護の元、一期さんとお話ししてから風呂場に向かう
「うわあ」
見た目綺麗なんだけどぶっちゃけ瘴気が凄い
本丸の中歩いてても驚いたけど
ここの本丸で何があったんだろう。
とりあえず瘴気を祓うのに婆娑羅を出したら
監視で着いてきた三日月と燭台切光忠が驚いて目を見開く
「君は人か?」
「勿論」
ガルルルと膝丸が威嚇してるのを宥めながら
本丸じゅう婆娑羅を展開させて瘴気を吸収するけど
一番瘴気が濃い寝室から嫌な感覚が、気持ち悪い。
「主、大丈夫か?」
「うん、三日月宗近…前の審神者は」
女性だったのね?しかも性行為を無理矢理にさせる程の悪質な。
「よく分かったな」
「寝室の瘴気が凄いもの」
本丸の中自体綺麗なんだけど、怨念が纏わり付く
お風呂場はスッキリしたのでお湯を張って
厨に行くとわりかし綺麗かな。
材料もあるみたいだし
軽くお腹を満たせよう、飢えてると狂暴になるからね。
え、違う?
おにぎり、豚汁、作ってて思った。
ここ、大人数用の設備が無いのか…あとでこんちゃんにお願いしよう。
食卓に風呂上がりの子達が居たので傷を手当てして
ご飯を配っていくと
警戒されてたのが少しとけたのか食べて
「おいしい…」
笑って、頭を撫でると驚いた風に見詰められた。
「あの、さ」
「燭台切光忠、なあに?」
「ありがとう、立ち寄っただけなのに」
俯いて礼を言う燭台切光忠の頭も撫でて
皆の刀を研ぎ終わったよと石切丸が戻ってきた
「何かあったら、あっち側をずっと行った所に市の本丸があるから」
「迷惑を掛けるな」
「いいの、市が好きでやった事だから」
お風呂の上がった方の手当てをして、石切丸が持ってきた刀を渡して
全員手入れは出来たねと笑い、それじゃあ帰りますかとうちの面子に声を掛けると
ご飯を食べ終わった短刀ちゃんがわしっと掴んで
「おねえさん、かえっちゃやですー」
「僕、僕お姉さんに審神者をして欲しいです!」
わあー懐かれてしまった。
「ホントだよ、君が僕達の主だったら良かったのに」
泣きそうな光忠の頭を撫で撫でして
「まあ、用が無くても遊びに来て良いよ」
「うん、うん、遊びに行くよ。市様」
皆に手を振られて、次の日には早速遊びに来て甘える子達がおりました。
早く優秀な審神者さん見つけてあげなきゃ