第2章 本編20~39
執務終わったら来るねと約束して、鼻歌を歌いながら戻ったら
私の自室前に長谷部が佇んでいて・・・
「長谷部?」
「あ、市。戻られましたか」
後藤くんを短刀部屋に置いてっただけだよと言ったら、ホッとした表情になり
「ごめん、探した?」
「いえ、気になさらず」
遠征、行って参りますねと言う言葉に
唇を重ねたら長谷部の肩が少し跳ねるが、お互いを求め合う様な深い口付けになり
ああ、恋人なんだな、とドキドキしながら思った。
「っは、ぁ。市、行ってきますね」
「ん、行ってらっしゃい」
気を付けてねと手を降って。
やばい、ずるい。
私が今夜寂しくて1人で寝れないかもしれない。
薬研は此れを見越しておいでって言ったな?
兄貴侮れないわ・・・
さっさと執務を終わらせたところで一期さんが迎えに来てくれて
自室で寝間着に着替えた後、短刀部屋に直行した。
全員の頭を撫でて、きゃいきゃいと喜んでるのかもう揉みくちゃにされて
寂しさを紛らわせてくれる良い子達に感謝した。