第2章 本編20~39
30
長谷部と目出度くくっついたら次郎ちゃんが手放して喜んでたなあ
取り合えず執務室で刀帳と睨めっこ
むむむむ~!小狐丸と日本号と物吉くん来ません!
「ひいさん自分で良いですやろ~」
「ええい明石!来るな!!」
「ひいさんは長谷部だけの物や無いで?」
その前に喧嘩するの止めようか。
「国行、なにしてるの」
「んげ、蛍丸」
「主のお仕事の邪魔しちゃ駄目でしょ」
「ちょ、長谷部は!?」
「長谷部は主の近侍」
ズルズル~と引き摺られて行った、南無。
「全くあいつは、どっちが保護者なんだか」
滅多に聞けない長谷部の愚痴に思わず笑って
「あ、市?すみません」
「まあまあ、そんなに怒らない」
取り合えず近々始まる、こんのすけくんが言ってたテストみたいなイベントに
新しい刀剣が混ざってる様なので
頑張って出陣の支度しましょうね。
いや、もうこのゲームみたいなシステム
何かと混合だと分かったから
開き直って長谷部と楽しんでます。
「小狐丸と日本号何で来ないの~~~・・・」
「物欲センサーと言う物ですかね」
「ぐはっ、長谷部に諭された」
「市!?」
今回来る物吉君は無事に来るのだろうか
長谷部に甘えたまま刀帳を閉じて目を瞑ると
嬉しそうに抱きかえしてくれた。
ああもう、好きな人(?)にそんな事されたら本当に照れるから。
長谷部ちょっと自重して下さい。
繋がった日から凄い攻めて来るんですけど
この方!
兄さまに報告したら大爆笑されたんだから!
・・・と言うことは兄さま公認なんだよね
小っ恥ずかしくなったから長谷部の顔を見ないように抱き締めた。
うう、絶対顔赤い。