第2章 本編20~39
何で私はお布団の上で正座して説教受けてるのでしょうか!
長谷部もとなりで一緒になって正座して項垂れてるし
ってか慕うって・・・
「はぁ、市姫が恋や色事ににっぶいのはよく理解したよ」
「え、と・・・つまり」
「愛しているって事だよ!」「愛してるって意味よ」
サラウンドで意味を叩き込まれた!え!?愛してる?長谷部が私を!?
さっきの事が鮮明に脳内で再生されて。え、ええ!
「やっと理解した様だね」
「市ちゃんは長谷部くんの事は?好き?一緒の部屋で寝てるって聞いたから好意はあるんだろうけど」
「「どっち!」」
「す、好き、です」
「主・・・!」
長谷部の目が嬉しそうに微笑んで、私と2人して顔真っ赤だね。
「じゃあ次は長谷部くん!」
「え!?はい!」
「相愛になったんだから主呼び禁止だよ」
「うふふ、市ちゃんを"市"って呼ぼうね」
「は、はい」
「はー、無性に疲れたよ。じゃ、僕達はこれで」
「長谷部くん頑張ってね~」
え、あの、ちょ!?竹中さまとねねさん?
行っちゃったけどこれ言う為に来てくれたの?
ありがたいんだけど・・・
ふと長谷部の手が私の頬を撫でて
向き合う形で座ったら、嬉しそうに笑われて恥ずかしくなった。
「鈍くて、ごめん」
「いいえ、其れが市ですからね」
「褒めてないから~」
真っ赤な私の顔に、長谷部の顔が近付いて
ちゅっと音を立てて、唇を奪われ長谷部の顔は、満足そうだった。