• テキストサイズ

審神者になった華

第2章 本編20~39


26

長谷部が怪我をしたと聞いて、何だか居ても立っても居られなかったので
演習場に言ってみたら、何このクレーター

「皆は?」
「大阪城にて手当てを受けている」
「えっ」

まさかの行き違い?後始末をしている雹牙から場所を聞いて
ダッシュで向かった

「おや、姫様?」
「長谷部の所に向かった、少しは自覚が出て来た様だな」
「やっとですか、長谷部も大変ですね」

忍のそんな会話も露知らず、わあ、婆娑羅者の皆も結構怪我してて驚いた

「晴久」
「ん?市か。長谷部ならあっち」
「ありがとう」

あれ、何で長谷部どこって聞いてないのに皆長谷部の場所教えてくれるんだろ?
くすくすと、ちょっとボロボロな竹中さまに笑われて

「市姫、長谷部君はここだよ?」
「主?」

だから何で皆私の目的を知ってるんだ?

「ねねがね、"市ちゃんが長谷部くん探して飛び出しちゃった"って言ってたよ」

おうふ、情報源はおねねさまでしたか
包帯を巻いた長谷部の横に座って、傷を確認して
良かった、大したこと無い。
安心してぎゅむっと抱き着いたら。
長谷部に頭を撫でられて

「・・・長谷部君、さっきの話の、実行してみたら?」
「ですが、竹中殿」
「何か見てるこっちがイライラするんだけど?」
「うっ・・・」

ん?何のお話し?と2人の目を見詰めたら。

「後で長谷部君から聞けるよ」

竹中さまに頭を撫でられて、はぐらかされた気がするんだけど・・・

「おや、主殿」
「石切丸」
「大太刀はやはり頑丈だね、懐に入られただけで僕はこの様だよ」
「いや、秀吉公のあの腕力が凄いね、皆驚いて隙を突かれてしまったよ」

あのクレーターはやっぱり豊臣さまだったのね・・・
はぁっとため息を吐いて、長谷部の刀の手入れを始めた。

「主、自分で・・・」
「はーせーべーくん?」
「ぐっ・・・」

え、何この竹中さまと長谷部のやり取り
疑問に思いつつも、話してくれると言うので

気長に待ちますか。
/ 119ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp