第2章 本編20~39
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「おう、よく来たな!」
「よお、元気そうじゃねえか」
「元親、晴久」
元就と打ち合わせした演習場に、皆を連れてきたら何と大阪城に案内され
待機していたら2人に遭遇して
刀剣の皆はその大きさに驚いて感嘆の声を漏らす
「やあ、遠い所からよく来たね皆、演習前に秀吉とねねが顔を見たいって言ってるんだけど、いいかい?」
「豊臣・・・秀吉ですか」
「一期さんの世の豊臣さまじゃないから大丈夫、よ?」
お話聞いてみたら大阪城で焼かれてしまった記憶があるとの事で
複雑な思いで広間に向かうと
「よく来た、市姫」
「まあ、可愛い子がたくさんね!」
「豊臣さま、ねねさまお久しぶりです。三成、吉継も」
「ああ」
「刀の付喪神とは、面妖よナ」
ところで
「左近君は?」
「彼なら遊びに行ってしまったよ、全く。今日は演習があると言ってたのに」
はーやれやれと言う風に両肩を上げて
竹中さま、お疲れ様です。
演習は、大阪城に集った婆娑羅者vs刀剣による摸擬戦で
ねねさま以外全員で行います。
人数に偏りがあるって?海を2つに割れる人とか居るから充分なんです。
竹中さまも三成も皆、刀剣達の腕前を知りたくて楽しみにしてる様ですが。
此方は昨日やっと黒羽と雹牙が婆娑羅使って手合わせしてたから大丈夫かな?
「市姫はねねと一緒に居てね」
「はーい」
黒羽と雹牙は私とねねさまの護衛で降りてきて
演習の様子をはらはらとしながら見つめた。
お願いだから折らないでねー