第2章 本編20~39
薙刀を仕舞ってから皆とご飯を食べて。
「主?どちらに行かれてたので?」
「岩融と薙刀の稽古」
「ああ、主の武器は薙刀でしたね、お怪我は御座いませんか?」
「無いよ、大丈夫」
あるのは長年の薙刀の成果なのか掌にマメとか。・・・ごつい手だな私。
掌をまじまじと、しかめっ面で見てたら長谷部がそれに気づいて
「貴女の手は、皆を救う手ですね」
白い手袋を外して両の手で包まれて。
あ、そっか。長谷部は兄さまと一緒に居たから、私の小さい頃からの話聞いてたんだっけ
・・・という事は私の暴走を見ていたんですね。ちょっと恥ずかしい。
「黒羽殿と雹牙殿がお話があると仰ってましたので。お2人から伺って下さいね」
「うん、わかった」
何かあったっけ?
私が忘れてるだけかな?
ほてほてと、長谷部と供に自室に戻ったら黒羽と雹牙と・・・あれ?元就?
「あれ、元就?何かあったっけ?」
「戯け、忘れているな?以前演習の話をしていたであろう」
忘れてました!相談しましたね!
「今居る刀剣の名を書き留めておけ、あとは我が用意する」
「うん、ありがと」
今日の最初のお仕事は皆の名前の書き出しだー
「一期一振?」
「この前、来たの。知ってるの?」
「・・・我の城にある故」
まじですか、一期さんから豊臣に居たって聞いたけど。
あー、豊臣さま素手だから武器要らないね。
私の世と皆の世のギャップが凄くて混乱しそうです。