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審神者になった華

第2章 本編20~39


24

えいっと、早朝の日課となっている薙刀の打ち込み稽古。
振り上げ、持ち替え、振り返し、繰り込み等。教わった基本から順番にやっていると

「おお、主は薙刀を扱うのか」
「あるじさまー、おはようございます」
「岩融、今剣おはよう」

義経主従がやってきたよ。いやはや、お見苦しい所を見せました。
薙刀って結構難しいんですよね。

「主よ、俺と勝負してみないか?」
「いや、無理でしょ」

弁慶の薙刀だよ?999本刀を討ったお方の武器だよ?
勝負にすらならないってば。

「心配するな、加減はしよう!」
「わー、あるじさまといわとおし、がんばってくださーい」
「え、もう決定?」

聞いてません、つかただでさえ岩融でかいのに薙刀持ったら更にでか・・・
良い笑顔で構えるなああああああ!?

「では行くぞ」
「ちょっ、まっ」

一撃一撃が怖いけど、ん?引き立て稽古みたいに手加減してくれてる?

「お、気付いたか」
「うん」

何か、先輩が後輩を引き立てるかのように打ち込んでくれるんだよね。
ぎゅっと薙刀を握りなおして、先輩の打ち込みに応えますか!

今まで、まつさんや黒羽、雹牙が教えてくれてたから、何か新鮮で楽しくて

光忠がご飯だよーって呼びに来るまでやってた。
やば、ご飯支度忘れてた!光忠ごめええええん!!

「いやいや、何か主が楽しそうだったからさ。いつも忙しそうにしてるんだから、偶には休んでも罰は当たらないよ」
「ごめん、めっちゃごめん光忠」
「んー、じゃあお八つは楽しみにしてるね。それでいい?」
「うん、頑張る」

お八つは頑張って、大量に作らせて頂きます光忠様。

「ようし、頑張ろう!」
「あれ・・・少しでも休んで貰おうと思ったんだけど逆効果?」
「燭台切光忠、主は真面目故、率直に言わぬとわからぬぞ」
「うん、次もう少し言い方変えてみるよ」
「わーい、あるじさまのおやつはおいしいんですよー」
「うむ、楽しみにしていよう!」

さー、持って来た政務と審神者の書類を纏めてしまわないと。
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