第2章 本編20~39
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「Hey!市、邪魔してるぜ」
朝っぱらから来客だと聞いたので自室に向かったら、何で居るの政宗。
「政務は?」
「・・・Escapeしてきた」
うん、予想通りだったので婆娑羅で思いきりシメた。
きっと鬼の形相で小十郎さんがこっちに向かって来てるに違いありませんねー
「・・・Sorry、本当に反省してる」
「全く」
これ以上小十郎さんの胃痛の原因になる事をしないで下さい。
胃薬作るの私なんだから。
政宗をシメてる時の絶叫が聞こえたからか大倶利伽羅と光忠、長谷部と・・・あら、鶴丸。
「主、何かありましたか!?」
「あれ?政宗公?」
「何でまた・・・」
「よお、大倶利伽羅に、光忠、長谷部・・・Ah?そこの白いのは新顔か?」
こそっと鶴丸国永だよって教えたら政宗の目が見開いて驚いています。
「こりゃ驚いた、主の世の伊達政宗公か」
「Ha!俺も鶴丸国永がお前みたいなので驚いたぜ」
「後で、般若の顔の、小十郎さんも来るよ?」
鶴丸に向かって言ったんだけど、政宗が青褪めました。
青褪めるくらいならちゃんとお仕事すれば良いのに・・・。
「俺は鶴丸国永、宜しく頼む。伊達政宗公」
「俺は奥州筆頭、伊達政宗だ。宜しくな」
握手を交わす2人に微笑ましく見ていたら
「政宗様あああああ!!ここに居るのは分かっておりますぞ!?」
「Shit!小十郎だ!ちょっと逃げさせて貰うぜ!!」
「おお、鬼事か?面白そうだな」
ちょ、何で鶴丸まで一緒になって政宗と一緒に走って行ったのか訳分かんないんだけど。
「・・・相変わらずだね、政宗公は」
「小十郎殿の胃に穴が空くんじゃないか?」
光忠と大倶利伽羅はもうすっかりうちの世の政宗に慣れたよね。
流石と言うべきか・・・
「おっ邪魔ー、市ごめんね。梵居たでしょ」
「あれ、成実殿も来たの?」
「大倶利伽羅と光忠久しぶりー、梵が政務に嫌気差して逃げちゃってさ」
「いらっしゃい、お茶淹れてくるね」
「ありがとー」
「あ、僕が淹れてくるから主はここで良いよ」
「そう?ありがと」
その光景を見て成ちゃんが
「ここも随分刀剣ふえたね、外で三日月宗近に会ったよ」
「あら、三日月さっきまで、そこでお茶飲んでたのに」
お茶のおかわりしに行ったのかな?