第1章 本編00~19
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今回の鍛刀は随分長かったなぁと思いつつ刀工さんから刀を受け取ってみたら・・・
大きい箱2つに小さい箱。
大きさ的に太刀と短刀かな?
とりあえず全員に集合して貰って、さて。お披露目ですよ。
短刀の箱を開けたら粟田口の子達が反応した
「あ、乱さんだぁ」
「お、この刀身はそうだな」
うん、確かに刀身は乱れ刃だけどお名前はそのままなんだね。
残りの太刀らしき箱の蓋を開けたら。あら、真っ白の鞘に綺麗な刀ね
「こいつ・・・鶴丸国永だ」
「知ってる子?大倶利伽羅」
「ああ」
そういえば前に政宗がそんな事言ってたな。ここは後日、本人を呼ぼうか。
会いたいって言ってたしね。
最後の箱を開けると、あら・・・刃紋が三日月型?綺麗だな・・・じゃなくて。
これ凄い作るの大変だったんじゃないの?
リスト見て見たらレア度めっちゃ高いですよ!
「主殿、これはもしかして・・・」
石切丸は誰だか分かったのかな、という事はやっぱり同じ刀派か!!
「まず、出してあげましょうか」
「主、婆娑羅を使って出してみて?できるだけ驚くほど」
おや、光忠からリクエストとは珍しい。ならば婆娑羅を発動しようじゃないか。
驚くほど、と言われたのでわらわらと闇の手を出して3振りを引っこ抜く。
真っ白な髪に真っ白な着物の男性
青を基準にした着物を着た方
短刀の子は・・・あれ、急に目が悪くなったかな。女の子にしか見えないんだけど。
「・・・こりゃ・・・驚いた」
「はっはっは」
「うわあ、凄い」
光忠、婆娑羅で抜いたの間違いなんじゃないの・・・?白い方絶句してるんだけど。
「えと、驚かせて、ごめんね。仕舞うから」
わらわらと闇の手を終い光忠をじとーっと見たら、にっこーり微笑まれた。何がしたかったんだ光忠。
「いやいや、流石の俺でも驚いた。そこの光坊か伽羅坊に言われたな?」
「あれ?バレた?」
「俺じゃないからな」
「何、十分驚かせてもらった」
え、何気にドッキリ好きなお兄さんなの?この方。
性格的にすっごい政宗と仲良くなれそうだね。
「お名前聞いてもいい?皆」
「おっと、忘れていたな。俺は鶴丸国永」
「俺は三日月宗近、これでも平安の時代に出来た刀でな、様は、じじいだ」
「三日月がじじいと言うならば俺もじじいだな!」