第1章 本編00~19
小夜ちゃんは単に来たかっただけみたいだけど。
お兄さんの所で寝なくていいの?
「たまには、あなたと一緒に寝たい」
この可愛い子達どうしてくれよう!
隣でねっころがってる蛍と今剣を抱き締める。
なんかずるいずるい言って団子になって、きゃっきゃと大笑いして
子供って可愛いなぁって思う。
ふと思ったんだけど、戦国の世で私ってば行き遅れだよね!?
「黒羽と雹牙って大将の兄さんみたいなもんなんだろ?」
「うん、小さい頃から、ずっと一緒に居るの」
そう言えばあの2人と刀剣の子の絡みってあんま見ないよなあ。普段何してるんだろ
「この前、僕の虎の1匹が木の上から降りられなくなって・・・」
「?うん」
「雹牙さんが、その時一瞬で木に登って助けてくれたんです」
わお、雹牙の何気ない優しさに驚いた。
「ぼくも!いけのなかに、おちそうになったときに、くろばさんがたすけてくれたんですよー」
「池の淵で飛んだり跳ねたりしてるからだよ」
小夜ちゃんのツッコミが辛辣なんですが・・・
「なんか、俺等の兄貴みたいだよな、黒羽と雹牙って」
「俺もよく頭を撫でられる、背が縮んじゃう・・・」
「蛍、撫でても背は縮まないよ?」
そっか、うちの忍ズは色々と小さい子の面倒を見てくれてるのね。
その日は遅くまで・・・というか
「いい加減に寝ろ!」と雹牙から怒られるまでお話しました。
私から見たら2人はオトンとオカンなのですが。もし聞かれたら説教食らうので言わない。