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審神者になった華

第1章 本編00~19


17

自室にて文を読んでいて、ふと庭に目を向けたら
蛍丸が眠そうに目を擦ってた

「蛍丸」
「ん・・・何?」

近づいてきた蛍丸の頭を撫でる。

「眠いなら、ここで寝なさい」

そう言って自室を指差したら蛍丸が欠伸をかいて・・・

「うん、そうする・・・おやすみなさーい」

ころりと日の当たる暖かいところに転がり、眠り始めた。
あ、何か掛けるもの持って来よ・・・

別室にて毛布を持ってきて・・・

「市も、一緒に寝ちゃお」

さっきから少し眠かったし、と蛍丸と一緒に毛布を掛けてころりと横になった






「・・・なにやってんだ、あんた」

主の部屋に、キツネから預かった書類を預かり、届けに来た山姥切国広はぼそりと呟く。
主の自室でなぜか毛布を掛けられたのだろう蛍丸と、主が一緒になってすうすうと眠っている

「自分の毛布も用意して寝ればいいものを」

押入れから適当に掛け布団を引っ張り主に掛けてやる。

「あ、まんばさん、どうしたんですか?」
「主、寝てるの?」
「あ、ほたるさんもねてますね」

主と同じ呼び方をする幼子は短刀の・・・五虎退と小夜、前田、今剣、薬研、愛染か
口に人差し指を当てて静かにするようにと合図する

「薬研兄さん」
「どうした前田」
「ぼくたちもいっしょに、おひるねしませんか?」

おい、こそこそとお前らまで何を言ってる。

「しょうがねえな、大将も最近疲れてるみたいだしな」
「わあい」
「蛍、爆睡してんなぁ」

はあ、しょうがない。奴等の掛け布団も持ってくるか・・・

確かに、最近こいつは仕事が忙しいのか夜まで明かりがついてる日が多い
たまには甘やかせてやってもいいだろう。

「掛け布団を持って来る」
「あ、ありがとうございます」

布団を持って戻ったらすでに短刀達は眠りについていて。
甘えたいのだろう、主の回りにくっついて寝ていた。

この人数の気配があってもよく眠るものだな・・・
安心してるのか信用されてるのか。むず痒い気持ちになったが

チビ共にも毛布を掛け、俺は壁を背に寄りかかり
少しだけ目を瞑った。
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