第1章 本編00~19
私のお膝に座ったいつきちゃんが皆と仲良く話してるところで先ほど受け取った短刀の箱をいつきちゃんに見せる
「この子たちも人の姿になるのよ?」
「わあ、おらも見てって良いだか?」
「勿論」
「いつき、こっちおいでよ」
蛍丸が呼び呼びしてる所には小夜、五虎退、今剣、鳴狐、清光が居て・・・
にっこり笑ったいつきちゃんが入って行ったら撫でられて揉みくちゃにされてた。
きゃっきゃと笑う君達可愛いな!写真撮りたいくらいだよ!
いつきちゃん小さい子だから外見年齢が近い子に可愛がられてるな。私もあそこに混ざりたい。
さて、短刀を3本引き抜くと、やっぱ短刀って小さい子多いんだね
「ふわあ・・・人になったべ・・・」
「俺達もああいう風に出てきたんだよ」
「清光兄ちゃんも凄いだな!」
すっかりいつきちゃんが馴染んでる。天然美少女のコミュ力が恐ろしいわ!
「お名前、教えてくれる?」
3人の短刀は私を審神者だと気付いたのかお辞儀をしてから答える
「俺は愛染国俊!」
「薬研藤四郎だ。宜しく頼むな、大将」
「前田藤四郎と申します、主君」
また可愛い子が増えたなぁと思い3人を撫でる。
「あ、国俊だ」
「蛍!お前は先に来てたんだな。国行は?」
「まだいないよ」
ほうほう、国俊と蛍丸は知り合いなのね
「わあ、薬研兄さん!」
「前田と、五虎退も居たんだな、どうだここの環境は」
「主様とっても強くて優しいんですよ」
「え、強く、ですか?」
「ほー、そりゃ良かった」
前田くん、そこに引っかかるのね。薬研くんは何かアニキって感じの雰囲気ですね
兄弟なのだろう、ぐりぐりと前田くんと五虎退を撫でている
そろそろといつきちゃんが戻って来て私の隣にベッタリくっ付いて兄弟の再会を見ている
「おらも兄ちゃん欲しいだよ」
「政宗がお兄さんで、市がお姉ちゃんじゃ、だめ?」
「ん、忍びの兄ちゃんも姉ちゃんも大好きだべ!」
うんうん、寂しいだろうけど、君の周りにはいつも誰かがいるんだよ。
その日はいつきちゃんに泊まってもらい、一緒のお布団で寝て
元気な笑顔で帰って行った。