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審神者になった華

第1章 本編00~19


10

「随分と大きな馬だねぇ、僕達乗りこなせるかな」
「凄い筋肉だな」

光忠と大倶利伽羅が揃って感想を述べています。
只今全員で馬小屋に集結、佐助が連れて来たサラブレッドに乗れるか
練習がてらに見せに来たんだけど。
こんな逞しい馬なんて居ませんよねー

「市達の、世の馬よ、信玄公が下さったの」
「へぇ、主殿は顔が広いのだね」
「政宗はこの馬に、手綱を持たず腕組みで、乗ってよく、爆走してる」

さらっと暴露してみたら光忠と大倶利伽羅が
目を見開いて馬と私を交互に見てるけど、本当ですよ?

「け、謙信公は?」

まさかの五虎退からの質問にちょっと笑った

「あの方は普通に、乗ってるよ?」
「そうですか・・・」

あ、武田の信玄公は、戦場の時は馬2頭並んだ状態で立って乗る(?)って事は今は伏せておこう
カルチャーショックを拗らせそうだ。
私は横座りだけど一応乗れるよ?小さい頃からこんなのに乗ってたら慣れるって。

「お市様、鞍を持って・・・どうしたお前ら、凄い顔して」
「馬が大きくて驚いてる様ですね」
「あんた達の世の馬は凄いな」
「私の身長では、乗れそうですが」

太郎さん大きいものね、っていうか短刀の子以外
皆やたら背が大きいから問題無いと思うよ?慣れれば。
長谷部は多分乗った事あるよね、刀の状態だけど

私が馬を引き、馬小屋から出したら忍2人が次々と鞍を着けてくれたので。

「練習、しましょうか」
「「「「「「え"っ」」」」」」
「ぼくがさきにのってみてもいいですか?」

今剣はチャレンジャーですね、おめめがキラキラしてますよ。
今剣と馬の首を撫でて、抱っこして今剣を鞍の上に乗せる

「わああ、すごくたかいです!」
「高さに慣れれば何て事ありませんよ」

カポカポと馬の足音の方向を見たら、さすが長谷部。もう乗ってらっしゃる
私達の世から来てるから見慣れてるものね、色々。

一通り移動した長谷部が皆の側で馬から降り

「皆さんもどうぞ・・・主命だ、怠慢は許さんぞ」

は、長谷部の気迫がちょっと怖いよ?
ドSですね?実はドSですよね?
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