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審神者になった華

第1章 本編00~19


不意に小太郎が紙と筆を持ち、まんばくんに近づき
何か筆談を始めちゃったよ。

「処で、貴殿方は何用でこちらに?」

あ、黒羽と雹牙が戻って来た。庭では佐助がぐったりしてるけど生きてる?

五虎退を愛でてたかすがが顔を上げ

「ああ、謙信様から差し入れを持ってきた、北の、いつきの村から買い付けた米だ」

まんばくんと筆談をしていた小太郎がまんばくんの頭をわしわしと撫でたかと思ったらこちらに来た

「(俺は氏政様から、大量の魚貝類を持たされた)」
「あれ?荷物はどこに、あるの?」
「(雹牙の婆裟羅で再び氷付けにし、保管庫に)」

おお、魚貝類は有り難いです。しかし持って来る前も凍らせてたの?まさか氏政様の婆裟羅じゃないよね?

「俺様は大将から~」

庭に突っ伏しながら外を指差し力無く言う佐助
指差す方向をそろそろと覗いたら・・・馬小屋。
ちょ、有り難いけどUMA連れてくんなし!
普通の戦国時代にサラブレッド級なんて普通居ないから!

「みんな、ありがとう」

素直にお礼を述べたら2人に頭を撫でられた。
佐助?やっと縁側に這いずって来ました

「ホントに、黒羽の旦那と雹牙の旦那には勝てない…」
「お前が阿呆だからだ」
「辛辣!」

そこで漫才しないの、佐助がふと長谷部と石切丸を見て

「君達の名前は?」
「私は石切丸と言う、忍殿」
「あー、三条の!」
「佐助、知ってるの?」
「三条の刀は名刀が多いよ?姫さん俺様忍」

いや、何か黒羽達に大いに負けてる姿ばっか見てるから何かごめん。

「俺はへし切長谷部と言います、貴方達は信長公の部屋でよく拝見しました」
「え!?魔王の旦那の部屋にあったあの刀なの!?」
「長谷部だけ、うちから、連れてきた」

そう言って長谷部に抱き付いたら「姫さん相変わらずだね」って言われた。何ですか。

ん?誰か刀工さんが来たのかな。
石切丸が立ち上がり襖を開けて箱を受け取って戻って来た

「新たな刀が打ち上がった様だよ?」
「石切丸、ありがとう」

この箱の大きさは短刀、打刀、大太刀と見た。
お客の忍3人は興味深々で、庭に下りて傍観体勢。
え、見てから帰るの?何か恥ずかしいんだけど。

箱の蓋だけ取ったら光忠がしげしげと太刀を見てる。
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