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審神者になった華

第1章 本編00~19


08

鍛冶場で刀を打ってる所を眺めてたら
黒羽が皆帰ってきたと報告に来たので本丸の自室に向かう

向かう先で目の前に大きなてるてる坊主・・・じゃなくまんばくんの後ろ姿に突撃した

「うわっ・・・あんたか、自室に居なかったのか」
「おかえり、鍛冶場で刀を打ってる、所を眺めてた」

後ろからぎゅむぎゅむと抱き着いてたら不器用に頭を撫でながら「ただいま」とぼそりと呟く
背後から気配が近付いてきて小さく笑い声が聞こえたので振り向いたら光忠と長谷部の姿
まんばくんが「行ってこい」と背中を軽く叩かれたのでその勢いで2人に飛び付く

「おかえり、長谷部、光忠」
「只今戻りました、主」
「僕達は勿論、皆も怪我は無いよ」

長谷部の正面から抱き着いて心の音を聴いて安心してたら光忠に笑いながら頭を撫でられた。

「石切丸と、五虎退は?」
「戦場で着いた埃を落としてから来ます。主、俺にくっつくのは良いですが埃が着いてしまいます」

あ、ほんとだ3人とも何気に土埃がついてる
長谷部がポンポンと軽く叩いて着物に着いてしまった埃を払ってくれる

「僕達も汚れを落としてから行くから、待っててね」
「うん、あとでね」

3人に少し笑われて、自室に行ったら

大荷物を抱えた雹牙が心なしかゲッソリして居た
今戻って来たんだね
あれ、私こんなに頼んだっけ?

「雹牙おかえり、凄い荷物」

そんなに頼んだっけ?と聞いたらほんのり遠い目で

「戻って信長公に文を渡したら、これもこれもと持たされた・・・」
「兄さま・・・」

大きな包み2~3個あるよ?私そんなに頼んでないよね。
確かに今は収穫期だからか献上されたのと南蛮貿易とかでしか手に入らない物がドッサリ。
肉類、卵、野菜は分かる、何でしょくらあと入ってるの?しかも結構な量。
いくら使ったの兄さま、城の財政管理してくれてる文官真っ青じゃね?
いくら私が開発したもので利益は山程あるけどこれらのお金は何処から出した。

「大丈夫だ、其れ等は今までお市様が受け取らなかった利益から出した物だ」
「え、市の受け取らなかった、利益全部貯めて、あったの?」
「信長公は何かあったらと貯めていたらしい」

それ初耳なんだけど。
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