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審神者になった華

第1章 本編00~19


07

長谷部のお膝に座ってがっちりホールドなう。
ぎゅーっと顔を埋めて忍2人に説教受けてます
良い年した娘がすまん、長谷部は苦笑いで背中を撫でてくれてます。優しいなあ

「姫様、此ればかりは諦めて下さい」
「お市様、自分の立場を考えろ」
「嫌・・・」

だって、戦に出るって。初陣でしょ?
長谷部は勿論、まんばくんに石切丸、光忠、五虎退の5人だけなんて
怪我したら・・・手当ては全力でするけど

この世界に来た時襲ってきた骸骨の様な敵の魔物を思い出す。
倒したら、ただの刀の残骸になってた・・・
もしこの子達が居なくなったら?と考え怖くなって。

私も行きたいって言ったら、今現在の状態です


やだやだ、今私が抱き着いてる長谷部がもし消えたら本当に泣く。
むしろこの世界を破壊するわ!!

黒羽と雹牙が同時に溜め息を吐き、他の刀剣の子もやれやれと言った感じで苦笑いで見てるけど・・・

「姫様、ならば狐の言っていた刀装を持たせては?」
「遠目ながら俺も監視する、其れでは駄目か?」

2人の言葉に、涙目ながら振り向くと五虎退が抱き着いてきた、まじエンジェル。

「あ、あの・・・ぼくもまだ経験は浅いですが、頑張りますので」
「私も此れでも大太刀、きちんと戻ってくるよ」
「僕もちゃんと強くなって帰って来るから、そんなに泣かないで」

光忠が私に目線を合わせ笑い掛け、石切丸が頭を撫でてくる。
まんばくんが何やら箱から銀や金の珠を取り出し。

「これが防具の、刀装だ。きちんと作ってある、敵の攻撃を防ぐから問題無い」
「主」

長谷部の声に、彼の方を向いたらにこりと微笑んで

「主命は必ずや、応えて見せます。信じて頂けますか?」

そこまで言われてしまったら、信じるしか無いじゃ、ないか
ゆるゆると手を離し、ちょっと離れて座って皆を見据え

「誰も欠けずに、帰って、来てね?」

そう言ったら皆の笑顔が向けられた。
突き進むだけでなく、この子達が消えない様に強くする方法も、あるのかな。
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