• テキストサイズ

審神者になった華

第1章 本編00~19


そこで長谷部さんが私の顔を見て微笑む

「下げ渡された先が貴女で本当に、良かった」
「長谷部さんは、織田に居たかった、のね」
「はい・・・」

長谷部さんの手を取って握る。
この方は、不安だったんだ、織田から離れるかもしれないと。

「長谷部よぉ・・・」
「はい」
「余の、主としての最後の命を下す」
「・・・はい」

兄さまが長谷部さんの目を見詰め、ニヤリと笑い
徐に長谷部さんの頭をわしわしと撫でる

長谷部さん、ビックリしてるのか目を見開いてるよ。

「妹を頼むわぁ」
「っ・・・お任せ下さい!」

勢いよく頭を下げた長谷部さんの目から、一筋の涙が零れていた。
謁見後、私の部屋に向かう途中に見た長谷部さんの顔はどこか晴れやかで。

「成程、長谷部の知識は別の世で未来にて得たものなのですね」
「信じて下さるのですか?」
「言っておくが、お市様もある意味お前と同類だぞ」
「え!?」

勢いよく私を見た長谷部さんに私は苦笑いです。
まあねー、私と言う前例がありますものね

「市も、別の未来で死んで、此処にきたの」
「そうなのですか・・・」
「長谷部さん?」

何か難しい顔してる長谷部さんを覗き込んだらふっと笑みが零れて
綺麗な目とイケメン眩しいです。

「長谷部、とお呼び下さい、主」
「・・・うん」
「この刀、主の為に振るいましょう」

私の前に跪く彼はどこの騎士様なのでしょう・・・
/ 119ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp