第5章 番外編
バレンタイン
審神者の仕事を終えて安土城にて初めてのバレンタイン。
刀剣全員と友人たちの分を作るだけで1日寝込んだ!
何人分つくらにゃならんのだ!!
手が腱鞘炎になりそうです。
長谷部が苦笑いで、寝込んでる私の頭を撫でる
「ご友人のだけで良かったのでは?」
「んにゃ、其れは何と無く嫌だったのー」
布団の中でバタバタと、イヤイヤ言ってたら
髭と膝兄弟が冷たい氷入の水を持ってきて話は中断。
「大丈夫かい?市」
「長谷部、替えの水を持ってきた」
「済まない、氷は雹牙殿か」
タオルで腕と頭を冷やして貰い、ただの知恵熱みたいなものなのに、とブー垂れてしまう。
「膝丸ー、構ってー」
「何を言う、市。料理のし過ぎで寝込んでるのだぞ」
「熱は人間の身体では大敵なんだろう?ダメだよ」
いや、知恵熱だから・・・と言っても通じなさそうなので口を閉じとく
髭切に撫でられて2人は退室
ぶう、と不貞腐れると長谷部が笑ってポンポンと布団の上を叩く
「退屈でしょうが俺で我慢して下さい」
ぎゅうっと長谷部手を抱き締めて、驚く長谷部を布団の中に引き込み
添い寝状態にしてくっついた。
「い、市?」
「長谷部・・・」
大好きな長谷部にくっついてるととても落ち着くな、と
すりすりと甘えてるのを見て、長谷部は私の顎を擽りながら
長谷部の方を見る様にと上げられて
「ん・・・ふぁ」
「はぁ、市。愛してます」
貪る様な口付けが市の口内を犯す。
綺麗な手が市の身体を催促するように動くが
はと、我に返った長谷部が顔を真っ赤にして俯く。
「長谷部?」
「いえ、すみません。市の体調が悪いというのに」
いいのに、と思ったところで。
枕元に置いておいた包みを開け、昨日作ったチョコを口に含んでから
長谷部に口移しするかのように口付けると
長谷部の理性は飛び、抱き締められながら身体をまさぐられ。
意識が何度も飛びそうになるほど抱き潰されたのは自業自得
バレンタイン本番まで啼かされるはめになった。