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審神者になった華

第5章 番外編


正月

『主様、あけましておめでとうございます!』
「ふふ、今年もよろしくね」

粟田口の子が一期さんに促されて頭を下げる。
可愛くて脳内で悶えておりますよ!!

万屋で買った御菓子を配ってご機嫌な子達を見る。
一期さんは普通にお年玉ね。

「あの、主」

私もですか?と戸惑う一期さんに少し笑って
此所に居る皆に配らなきゃ。

粟田口が去ったあとに感心したように長谷部がやってきて

「粟田口の者は礼儀正しいですね」
「一期さんの教育の賜だねえ」

あ、長谷部ってばお茶持ってきてくれたのか。

「ありがとう」
「いいえ」

ふんわり笑う長谷部も佇まいを直し頭を下げる

「明けましておめでとうございます、主。此れからも宜しくお願い申し上げます」
「ふふ、宜しくね」

これからも、って辺りが長谷部らしいんだから
長谷部にぎゅうっと抱き着くと

くすくすと笑われて

「誰かが来てしまいますよ」
「んー・・・よし、充電おっけ」

長谷部エネルギー満タンです!

さあ次は誰が来るかなと待ち構えてたら
タタタタと走ってくる足音と

「ひいさんん「国行煩い」ええええぇぇぇ!?」

い、今・・・国行が来たと思ったら蛍丸に蹴り飛ばされてどっかいった!?

「でかした蛍丸」
「長谷部さんいつもごめんね」

2人して親指立てて意気投合しないの
歩いてきた国俊が凄い苦笑いしてるよ。

「「明けましておめでとうございます」」

いい子2人の挨拶に、お年玉とお菓子をあげたら
蛍丸がぎゅうっと抱き着いて来て
・・・可愛いなぁ、と抱き締め返す

「長谷部さん、主の横に座って?」
「ん?何だ蛍丸」
「国俊、さっきのカメラ」
「ん?おお」

何故か蛍丸が私と長谷部を一緒に抱き締めて

「「?」」
「えーと、主、長谷部さん此方のレンズ見て」

国俊に言われるままパシャッと1枚撮られて。

「蛍丸?」

あ、カメラはポラロイドだったんだね
国俊がパタパタ扇いで

「お、出て来たぜ」

写し出されたそれはまるで。

「へへっ、親子みたいだね。はい、長谷部さん」
「なっ、お前な」

真っ赤になった長谷部に写真を渡した蛍丸は
にーっこりとイタズラっ子の顔で。

無言で長谷部に頭を撫でられてました。
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