第5章 番外編
クリスマス
この本丸の審神者、市が実家に帰郷してる時を狙って。
長谷部、明石、一期、江雪、長曽祢、岩融は頭を抱えて会議を開いていた
「主へは長谷部殿を代表に渡して頂くとして」
「一期サン、自分でもええんやで?」
「問題は各刀派の子達に何をあげるかですな」
「え、ちょ無視!?自分ガン無視!?」
「喧しいぞ明石!」
一期に無視され長谷部に怒鳴られた明石はそのままイジイジと。
「ふむ、正直今まで刀だった俺達がクリスマスプレゼントでこう首揃えてるってのも笑える話だがな」
「長谷部よ、貴殿は主と同じ世から来たのだろう、何か覚えていないのか?」
「俺は市と同じ世から来たが、信長公の部屋に置かれて居たからな」
すっと江雪は資料の様な物を配り
「万屋の・・・クリスマスプレゼントのカタログと、新商品の一覧です・・・」
「ふむ、こう多いと目移りするな」
「せやから自分が主の布団に入って待ってたらry」
「「この口を閉じろ!」」
長谷部だけでなく今度は長曽祢も混ざって明石を沈めた。
「ったく、一期、江雪、岩融はこのリストから弟または縁のある物へのプレゼントを決めろ」
「承知しました」
「わかりました・・・」
「相分かった!」
1人、眉間に皺を寄せてカタログを見て唸る長曽祢に
「お前は蜂須賀との確執は取れたのか?」
「あー・・・以前蜂須賀と大喧嘩してな」
思い出す様に天井を見上げて
「そん時に"仲良くしろ"と主が本気でキレてだな」
「すまん、察した」
「悪いな」
信長公モードの主は恐ろしいなと
少々青ざめて苦笑いを浮かべる長曽祢の肩をポンと叩き宥める
長谷部もまた、明石を睨み付けながら
「貴様も来派の者への贈り物位決めろ」
げしっと足蹴にした長谷部を国行は睨み返し
「自分だって考えてますわ」
むすっと、リストを眺め
「これなんか蛍丸に似合うですやろ?」
長谷部に見せた者は衣装?着物か?と思って見てみると
「猫耳を貰って喜ぶ男児がどこに居る!!」
「いっだああ!刀の鞘で殴らんといて!ほんの冗談やで」
「お前阿呆だろ・・・」