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審神者になった華

第5章 番外編


HALLOWEEN

「粟田口の子には猫だよねえ~」

そして大太刀の蛍丸にもマントに小さなシルクハットで

「市?どうされたんです?その大量の小物は」
「猫耳、こんな感じ」

ぴょこっと長谷部の前で着けてみたら。
あ、吹き出した。

「くくっすみません、其れを粟田口の者に?」
「うん、可愛いだろうなーって」

大量にある猫耳を形が崩れない様に補強して。

「1つだけ種類が違いますね」
「これは蛍丸」

元々マントっぽい装束だから帽子だけにしようと作ってたら
手が止まりませんでした。

吸血鬼仕様の白いYシャツまでも作ってしまった。
ヒラヒラレース着きですぜ

「この、小さな帽子は?」
「これは明日のお楽しみ」

個数と状態を確認して、よし寝る!さあ寝る!
クッキーも作っておいてるからお菓子も万全

明日の戦に備えましょう~ってね
ハロウィンの事は事前に話しちゃったので
皆そわそわしてました。

一期さんと江雪さんに手伝って貰って
短刀の子全員に耳と尻尾を着けてから蛍丸に衣装を着せる。

「俺のだけ違うんだね」
「吸血鬼風にしてみました」

おー、と自分の姿を鏡で見てる蛍丸は終わって

「骨喰くん、鯰尾くん、浦島、いらっしゃい」
「はい?」
「はーい」
「なになに?」

脇差のちびっこにも黒ネコミミを設置
何この可愛い子!!
内心悶えてたら青江が寂しそうに

「僕に着ける物は無いのかい?」
「青江ごめん、外見で打刀以上となってしまった」
「ふふふ、成程」

全員に衣装が行き渡ったなと確認して
ハロウィンの始まりだよーと騒ぎ始めたら

視界の端でころりと転がる影
あ、ごめん。こんのすけくん呼んでたの忘れてた。

「スミマセン、遅くなりました」
「こんちゃんおいでおいで」
「はい?」

また、皆に配るお菓子だろうか、キミはサンタか!と言う位に荷物を引き摺ってたのを
長谷部が一時受けとる。

こんのすけくんを膝に乗せて、ついでに作っておいた小さな帽子と蝶ネクタイを
こんのすけくんに着けてあげたら。

やたら目をキラキラさせて御礼を言われた。
うれしかったのか、そうか。
小さい子達がお兄さん達からお菓子を貰ってるのを眺めつつ

「皆元気ですね」
「だねえ」
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