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審神者になった華

第4章 小話


07

豊臣さま暫く泊まるってさ
私のご飯が食べたいとねねさまに抱き付かれて
お願いされちゃったので頑張ります。

厨で黙々と料理の準備してたら
光忠と歌仙さんがお手伝いに来たので
今日は何を作ろうか?

元親から貰ったお魚と、ザビーさんから貰った南蛮の調味料
うんうん唸ってたら野菜室を見てきた光忠からこんな提案

「ねえ主、カレーかシチュー作ってみない?」

豊臣様初めてでしょ?とニコッと笑う光忠に
にっこり笑い返して。

さてさて、お魚しまってシチューの準備しようか!
どんな反応が返って来るか楽しみだねー

「で、これが異国の料理?」
「シチューって言います」
「支柱?」
「それじゃない」

冗談だよ、とクスクス笑われて
嬉しそうに木で作ったスプーンでぱくりと

思うんだけど豊臣さまと竹中さま毒味大丈夫なの?
安土城だから大丈夫だって?
何か信頼され過ぎてむずかゆい。
確かに50以上の刀剣達も居るから警備は事足りてるけど。

「うん、不思議な味だけど美味しいね」
「市ちゃん半兵衛の奥さんになってくれたら良かったのにー」
「これ、ねね、長谷部殿に叱られてしまうぞ」

もぐもぐと美味しそうにシチューを平らげてくれて嬉しいです
そう言えば兄さまも初めてだね

「兄さま美味しい?」
「是非もなし」

お代わりしてくれたので気に入った様です
竹中さまは苦笑いで

「君達兄妹は仲が良いね」
「えへへ」

ぐーりぐーりと兄さまに撫でられながらにへらと笑うと
誰かが部屋に入って来て

「失礼します、皆追加作ってきたけどお代わりする?」
「キミは燭台切光忠?」
「僕は燭台切光忠、こちらは歌仙兼定」

光忠と歌仙も混ざって竹中さまが嬉しそうに2人に話し掛け
刀剣達と会話をする皆に何だかほっこりしました。

竹中さま興味津々ですね。
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