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審神者になった華

第4章 小話


02

宗三さんがまさかの今川さんに懐きました。
私、腹筋崩壊ですよ。再びメイクをしておじゃおじゃ言ってる義元さまに宗三さん良い笑顔です。

その様子を見て、江雪さんと小夜も出てきたのでお茶を出して皆で雑談。
小夜がぽりぽりと私の作ったクッキーを摘まみながらお茶を啜る。

「宗三兄様、嬉しそうだね」
「今川さまの所に居たいって言ってたからね」
「この世は・・・安心して暮らせるのですね・・・」
「戦が無ければね、江雪さん」

左文字の2人とのんびり話してたら、気付いたら兄さまも小夜の頭を撫でながら縁側に座ってたよ。いつの間に。

義姉さまがお茶のおかわりを持って来てくれて、江雪さんに渡して
何だか・・・凄い光景。

「こちらが私の兄弟刀の江雪左文字兄さんと、弟の小夜左文字です」
「ほうほう、そちの兄弟もいたでおじゃるか」

宗三さんは嬉しそうに、江雪さんと小夜ちゃんを紹介してたので2人は頭を下げてた

パタパタと歩いてこっちの部屋まで歩いてくる気配に、振り向いたら

「あら、薬研?」
「大将、信長公、義元公、失礼する」

ぺこりと行儀よくお辞儀をしてから部屋に入る薬研は兄さまに撫でられてる小夜をちらりと見て。
結構分かりやすいよね、長く付き合ってると皆の言いたい事が分かってきた気がする

「薬研、おいで」
「ん?何だ?大将」

近付いてきた薬研の手を引いて、ナデナデしてたら。顔真っ赤だよ。可愛いな
兄さまも、私の隣に居るので同じく薬研の頭を撫でてて。あ、固まった。

「の、信長公?!」
「うむ、是非も無し」

薬研を可愛がれて満足そうな兄さまに、ちょっと笑いそうになった。

「大将?」
「薬研可愛い」

可愛い可愛いと愛でてたら。

「ちょ、大将。俺で遊ばないでくれ!」

あう、怒られてしまいました。

「いや、怒ってるんじゃなくてな?」
「ん?」
「・・・皆の兄貴みたいな事してっから・・・慣れてないんだよ」
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