第3章 鍛錬のはじまり
「あんた顔可愛いしスタイルも…まぁ胸は無いけどスレンダーだしもったいないよ!」
私はバシバシと背中を叩かれる。
貧乳は余計だ、貧乳は。
「誰かいないのー?憧れの人とか……」
憧れの人ねぇ…
シータの脳内に、あの日自分を助けてくれた人物が浮かんだ。
今でもたまに夢に見る、抱き抱えられて腕の中にいる感触……
でも名前も知らないし、顔もちゃんと覚えてないんだよなぁ。
覚えているのは、ぶっきらぼうな言葉遣いだけ。
「うーん、まだ分かんないや。」
「もう。好きな人できたら絶対報告しなよ!応援するからさぁ」
えへへへ…と笑っていると、ミカサがこっちをじっと見つめているのに気がついた。
「ミカサ?どしたの?」
「いや……何でも。」
何だったんだろ、変なミカサ。