第14章 第14話
雅「ただいまー…ショウ?」
何時も俺が帰ると出迎えてくれるのに…今日は出てこないな…
俺はそのまま部屋の中に入ると、ショウは机にうつ伏せたまま眠っていた
そして机の上には様々な本が置かれていた
雅「…ショウ…ずっと勉強してたんだ…」
すると俺の声が聞こえたのかショウが起きてきた
ショウ「…ん…?あ、雅紀お帰り!ごめんなさい僕寝ちゃって…晩御飯の準備…」
雅「ああ、良いよショウたまには俺がするから。でもショウ、まだそんなに勉強してたのか?」
ショウ「うん…色々覚える事があって楽しいから」
雅「勉強が楽しいって…ホントに翔ちゃんみたいだな」
ショウ「翔…ちゃん…みたい…?」
雅「うん、そんなところはホントによく似てるよ」
ショウ「…よ…」
雅「…え?何か言った?」
ショウ「ううん!何でもないよ!」
この時ショウの声が小さくて聞き取れなかったけど、あの時ちゃんと聞いていたらショウが辛い思いをしていた事…俺は気付いてあげられただろうか…
ショウ「僕は…翔ちゃんじゃないよ…雅紀…」