第8章 第8話
ショウは人懐っこい頭の良い猫だった
俺が一度でもダメだと教えると、覚えてて決して同じ悪さをしなかった
…本当に翔ちゃんみたいだな…
そんなある日、買い物に出掛け帰ってドアを開けると、部屋の中から人の声が聞こえてきた
…おかしいな…鍵はかかってたし、テレビも消したしな…
もしかして泥棒!?
俺はソッと中に入ってドアを閉めた
すると部屋の隅にある姿見の前で、裸の男が何やらブツブツと言っていた
その姿見に映った顔を見て俺は動けなくなった…
まさか…本当に…
俺は持っていた鞄を床に落としてしまい、その音を聞いた男はこちらに振り向いた
その顔は…
雅「…翔…ちゃん…」
紛れもなく翔ちゃんだった…