第6章 第6話
ー…さ…き…ー
なんだろう…声が聞こえる…
ー雅…紀ー
俺を呼んでる…この声…翔ちゃん?
ー愛してるよ…雅紀…ー
え?どうしたの翔ちゃん突然…
ー今までありがとう…雅紀…ー
雅「翔ちゃん!」
俺は叫びながら飛び起きた
雅「…夢…?」
何でこんな夢…
時計を見ると深夜2時を回っていた
クリスマス以降、翔ちゃんは殆ど意識なく年を越し、何時何があってもおかしくない状態が続いていた…
そのせいか、俺は妙な胸騒ぎを覚えていた
その時俺のスマホが鳴り、見ると『翔ちゃん』と表示されていた
雅「!?もしもし!」
『…雅紀…くん…?』
雅「その声おばさん?どうしたの?」
おばさんは泣きながら電話してきた
翔母『翔の容態が…急変したの…』
雅「直ぐ行きます!!」
俺は通話を切り、急いで着替えて飛び出した
ダメだ!翔ちゃん!
死んじゃダメだ!