第6章 第6話
今日はクリスマスイブ…
毎年翔ちゃんは俺の誕生日プレゼントを持って家に来てくれていた
去年は付き合って初めての誕生日だったから、翔ちゃんのマンションに招待してくれ、そのまま一緒に朝を迎えた
でも今年は…
<コンコン>
雅「翔ちゃんメリークリスマス!」
俺はサンタの格好をして翔ちゃんの病室にやって来た
翔「…ま…さき…な…んだよ…その格好…は…」
雅「今日の俺はサンタさん!はい、クリスマスプレゼント!」
そう言って俺は袋の中からラッピングされたプレゼントを取り出した
翔「…あり…がとう…中は…何?」
俺は翔ちゃんに中を見せた
雅「セーター!最近急に寒くなったからね」
すると翔ちゃんはちょっと驚いた顔をしていた
翔「雅…紀…そこの袋…取って…中開けて…」
翔ちゃんに言われて袋を取って中を見たら
雅「…うそ…同じセーター…?」
何故か翔ちゃんも同じセーターを置いていた
翔「母さんに…頼んで…買ってきて…もらったんだ…お前に…渡そうと…」
雅「アハハ!凄い偶然!翔ちゃんとペアルックだ!」
翔「…そうだな…」
そう言って翔ちゃんは笑っていた
そして翔ちゃんと話をしたのはこれが最後だった…