第6章 第6話
車を走らせ病院に着き、そのまま翔ちゃんの病室に駆け込んだ
中にはおじさんとおばさん、そして舞ちゃんと修くんもいた
翔父「雅紀くん…翔の側に行ってやってくれ…」
おじさんに促されてベットに近付き、ソッと翔ちゃんの手に触れた
雅「翔ちゃん…俺だよ…雅紀だよ」
翔ちゃんの顔を覗きこむと俺の声が聞こえたのかうっすらと目を開けた
雅「翔ちゃん!」
翔母「翔!翔!」
翔ちゃんは顔は殆ど動かさずに目だけを少し動かし、俺と目が会ったら、スッ…と目を細めて微笑んでいた様だった
雅「翔…ちゃん…」
そして…
<ピーーーッ>
部屋に無機質な機械音が鳴り響き、近くにいた先生が翔ちゃんに近寄った
先生は翔ちゃんの目にライトを当てて脈をとり時計を見た…
医師「午前3時27分…ご臨終です…」
翔母「翔ーーーっ!」
舞「お兄ちゃん!」
翔ちゃんが目を開けることは…なかった…