第6章 第6話
<コンコン>
雅「翔ちゃん具合どう?」
翔「雅紀…うん、大丈夫。今日は結構体調が良いんだ」
…何て事言ってるけど、明らかに顔色が悪い…
雅「翔ちゃん、悪い時はちゃんと言わないと…キツイだけだよ?」
翔「大丈夫だって。心配症だな雅紀は」
そう言って翔ちゃんは笑っていた
…そんな翔ちゃんに何て声を掛けたら良いんだろう…
そう思っていたら
翔「…適合しなかったんだろ?」
雅「え?」
な、何で解ったの!?
俺が驚いていると翔ちゃんは
翔「解るよ。雅紀何時もと様子が違うから」
…俺ってそんなに解りやすいのかな…
雅「…ごめん…役に立たなくて…」
翔「何言ってんだよ。これで適合した方が奇跡なんだから…謝る事なんてないよ」
それでも俺は翔ちゃんの力になれなかったのが心の底から悔しかった…