第2章 本編1〜70
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「んー・・・」
参ったなぁ、貿易の事で越後に行きたいんだけど
領主は問題ない、上杉謙信公とはお初だし。
問題なのは私なんですよね。
会って直ぐ毘沙門天の御力で前世見破られないかしら・・・
黒羽と雹牙は聞かれても知ってるから良いんだけどかすがちゃんという忍が居ますからね。
そして、もしかしたら慶次さんが居るかもしれない事案。
謙信公が空気を読んで下されば有り難いんですが
2人の前で言われたら色々やばい。
「考えすぎでは?」
「深く考えると禿げるぞ」
「いや、市は禿げないから・・・」
何気に酷いなお兄さん!
考え過ぎるの癖になっちゃったんだもの、政務が悪い!
確かに考え過ぎてもしょうがないので、お手紙出してみて・・・
来てもいいよって返って来たら行こうか。
ん?何を貿易で輸入したいか?
越後のお酒をちょっと仕入れたいなと思いまして。
お米は東北のいつきちゃんの方から仕入れるのが一番
お酒は酒豪の謙信公が居る所で良いかなと考えただけなんだけど。
あ、九州の島津からも焼酎仕入れたい。
私は飲まないけど、尾張の人にはウケが良いと思いましてね。
光秀も下戸だし、飲むとしたら兄さまかなー
量はあんまり飲まないけど嗜む程度だし。
越後の謙信公の雪組(忍)からお返事をいただいて
OK貰えたので。黒羽と雹牙を連れて行ってきますか。
戦装束ではなく着物を着て、黒羽と雹牙も身なりの良い格好で
荷物にはそれぞれ戦装束入ってるけど。
ちょっと走って越後に入ろうとしたら、街道の所に忍装束を着た金髪の女性が立ってて
あれ?お出迎え?