第2章 本編1〜70
「(合っている、流石だな)」
「上杉との同盟も強固のものとなったと聞きました」
「して、小太郎、氏政殿の目的は織田との同盟だろう」
「(よく分かったな)」
成る程、だから同じ同盟国の武田まで来て呼び出したのか。
「(あとで市に話があると仰っていた)」
「ん、分かった。小太郎ありがとう」
そう言うと口元が少し笑み、頭を撫でられ。消えていった
「何か、妹扱いされてる気分」
「出会いが出会いでしたからねえ」
「新しく兄が増えたと思って甘えておけ」
「んな無茶な」
まあ、確かに兄さまには同盟相手は私に任すーとかこの前言われたんだけど
こうも早くお仕事が来ると思って無かったよ。
氏政さまに呼ばれて顔を出したら早速同盟の話でした!
「この文を兄君に渡して欲しいんぢゃが」
「市、同盟の事は任されてるから、ここでお返事、いいよ?」
「ほうほう、市は信頼されておるんぢゃのう」
何かすっかり孫扱いされてるけど、まあ、北条のお爺さまだし。
兄さまに同盟組んだよーと文を書いて持って行って貰い。
・・・御先祖さまのお話を延々とされて、氏政さまの後ろでひたすら小太郎が謝ってたのには堪えました。
おじいちゃん、お話が長いしループしてるってば。