第2章 NEW LIFE
「はぁ、はぁ…っ」
ここまでくれば多分もう大丈夫……
何なのほんとに…
私はあの後、織田信長の言葉を無視して我武者羅に走った。
そして今ここ。よくわからん森の中。
「ホントにここどこ…っ」
「おい!!あぶねえ!!」
歩いていると、後から声をかけられた。
え?と思って後ろを向くと男の人に体を支えられていた。
「崖に突っ込むとか、危ねぇだろ…」
「えっ?あっ、目の前崖じゃん!!危なっ。何やってんだ私は。」
「ったく、こっちの台詞だっつーの。危ねぇな。」
「ありがとうございますお兄さん。」
「ああ。」
「おーい、幸。大丈夫だったか?」
幸さんの後から3人の男の人が出てきた。
大きい、優しそうな顔の人と。
オッドアイの怖そうな人と。
頭良さそうな忍者。
………ん?
この頭良さそうな人…
「お兄さん!!!」
「やっと見つけた!」