第4章 春日山お泊まり合宿!
「なんだこれは?」
ペアリング…
可愛すぎる。
豪華な小箱の中には、ゴールドとシルバーの指輪が並んで入っていた。
そこ指輪には「♡LO」と彫られたものと、「VE♡」と彫られたものの2つがあった。
「これは、ペアリングと言って指にはめるものです。恋仲の人が片方ずつはめるんですよ!!」
「なるほど。この文字みたいなのはなんだ?」
「これとこれを合わせると言葉になるんです。えるおーぶいいーでラブって読んで、意味は愛している、です。」
「だがお前には恋仲がいないだろう?」
謙信様が軽く笑いながら私を見てきた。
腹立つなぁ…
「そうですけど、いつか作るから買ってください!!!」
「仕方ない。いつかもう片方をはめる相手ができるといいな。」
もう1回言っとく。
は・ら・た・つ!!!
「ま、そういう謙信様も恋仲の人いませんけどね〜〜」
「俺は作っていないだけだ。必要もない。」
「またまた、そんなこと言っちゃって〜」
「いいから、さっさと行くぞ」
「はーい」
私達は城へ戻った。